以前の投稿で何度か、すでに中国では間葉系幹細胞をコロナウィルス肺炎とくにARDSに用いる臨床試験が始まっているとお伝えしました。
北米や、われらが日本ではどうかというと、こちらにもその動きがあります。
まず、アメリカ・フロリダのマイアミ大学ですが、Camillo Ricordi医師のグループが臍帯由来間葉系幹細胞(UC-MSCs:umbilical cord mesenchymal stem cells)をコロナARDSに対して用いる臨床試験を始めます。24人に対して行われます。臍帯由来ですから他人の細胞ということになります。
臨床試験の情報はこちら↓
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04355728?term=MSC&cond=Coronavirus&cntry=US&draw=2&rank=1
CMS miamiのサイトに関連する報道がありました↓
また、日本のCENEGENICS JAPAN という企業がスポンサーとなって、メキシコの医療機関において同様の臨床試験が計画されているようです。今回はメキシコで、今すぐに日本でもというわけではなさそうですが、日本の企業が行う試験ですから最終的には日本でも展開するのが自然な流れですね。メキシコの試験では50例目標だそうです。今のところ詳しい臨床試験の情報は得られませんでしたが、免疫療法のテラ株式会社からのリリースがありましたのでリンクを載せておきます↓
いずれにしても、中国以外でも間葉系幹細胞を用いた治療が広がりそうです。