こんにちは。アヴェニューセルクリニック院長の井上啓太です。
この度、YouTubeチャンネルを開設しましたので、ブログでもご紹介していきたいと思います。
今話題になっている肌の再生医療とは?TOPs細胞とは?その若返り効果とは?
私自身の体験を踏まえまして、週単位・月単位の短期的な若返り効果、5年以上経過した長期的な若返り効果をシリーズで紹介していきます。
今回は、再生医療の概略について解説していきます。
再生医療とは
近年、再生医療という言葉を聞く事が多いと思います。
再生医療といっても神経・心臓・骨・関節・肌・皮膚など、非常にたくさんのものが現在では実用化されています。
例えば神経の再生医療では、断裂した神経が回復する事は絶対にないと言われていましたが、
再生医療によって神経が再び回復する事が可能になっています。
また今までは移植以外方法がなかった心臓も、再生医療を用いる事で移植をしなくても心臓が回復する事ができます。
この様な例があり、今までは医学でも不可能とされていた事が可能になってきました。
肌の構造は、表皮(ひょうひ)と真皮(しんぴ)という二層でできています。
その下が皮下脂肪になっています。
このうち肌の再生医療は、表皮を狙ったものと真皮を狙ったアプローチがあります。
昔から行われていた再生医療の方法は、表皮の細胞を取って培養をして、
薄いシート状にして皮膚に貼り付けるという方法でした。
それは表皮細胞シートと呼ばれていて、美容目的ではなく主に重症の火傷に使用されています。
若返りというよりは救命のための治療です。
肌のシミ・シワに対しての再生医療は、表皮ではなくその奥の真皮に対してアプローチをしていきます。
約70%を占める真皮の主成分は、よく耳にするコラーゲンです。
真皮の再生医療は、コラーゲンを増やす事を目的としています。
コラーゲンの役割は、肌を支えている柱の様な役割ですので、少なくなってくると肌がタルんできてシワの原因になります。
コラーゲンは、線維芽細胞(せんいがさいぼう)という細胞から作り出されます。
線維芽細胞はコラーゲンの他にも、肌の潤いの元になるヒアルロン酸や肌の弾力を出すエラスチンなども作り出します。
その線維芽細胞を培養して肌に注射したり、線維芽細胞を刺激するグロースファクター(成長因子)を打ったり、
グロースファクターが豊富に含む血小板から作られるPRPを注射します。
線維芽細胞を増やしたり、刺激したりする方法の他に間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)を真皮に入れるという方法もあります。
間葉系幹細胞の代表的なものとして脂肪幹細胞(しぼうかんさいぼう)があります。
ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養して、肌に注射をするという方法です。
当院では、脂肪幹細胞としてTOPs細胞というブランドの細胞を使っています。
TOPs細胞とは、当院と東京大学整形外科との共同研究によって培われた技術を用いて培養された脂肪由来幹細胞です。
今回のまとめ
ダイレクトに真皮のコラーゲンを増やすには、脂肪由来幹細胞(TOPs細胞)の注射が有効です。
まだ再生医療の肌治療は馴染みのない方が多いですが、肌の若返りが期待できます。
こちらの内容は動画でもご覧いただけます。