リンパ浮腫の代表的な症状は、「むくみ」です。はじめは、白く、柔らかい、痛くないむくみです。初期は日中のみ症状があって、寝ている間にむくみが改善して起床時には治まっている場合もあります。指で押すと痕がつくような柔らかいむくみです。
しかし、発症してから3年5年と放置していると、リンパ液にさらされた皮膚や皮下組織が、次第に固く変化してゆき、循環が悪くなります。循環が悪くなった部分は固いむくみになっており、押しても簡単に凹まず、寝ている間にも改善しません。細菌感染に弱くなって高熱を伴う蜂窩織炎をおこすこともあるでしょう。
皮膚が炎症のために赤く見えるようになります。さらに症状が進むと皮膚表面がごわごわした象皮症という状態や、リンパ液が皮膚から漏れるリンパ漏という状態に変化してゆく場合があります。