残暑、なのでしょうか。まだ暑い日もちらほら。朝晩涼しい日もだいぶ増えましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
コロナによる緊急事態宣言が解除され、強制通勤などのワードも聞かれるようになりました。私ども医療系は直接患者様に触れることが多く、オンライン化の波があると言っても、まだまだ顔を合わせて行うことが主流です。
一方で、私たち医療者は年に数回〜多い先生だと毎月!くらい学会に参加しています。この学会参加の形は、少しずつ様変わりしてきていることを感じています。
みなさま、学会って、どんなものと想像されていますか?
専門家たちの熱い議論の場?
はたまた、医者の道楽??
様々な捉え方ができると思いますが、交流の場であることは間違いありません。
もちろん、学術集会などでは学術的な議論を行うことが主たる目的ですから、講演会や発表による専門知識が披露されます。質疑応答による専門家の意見も聞けます。また、時々特別講演として有名な先生や、他の専門の方(有名な音楽家やスポーツ選手など)が登壇することもあります。もちろんランダムではなく、学会の主旨であるテーマに沿った内容で構成されるのですが、不肖 主催したことなどもちろんありませんので、どのように決定されているのかわかりません。主旨に沿っていれば、芸人さんなどを呼んできても良いのかもしれませんが、そのような学会は見たことがありません。そう言えば学生時代に大学祭を主催した際に芸人さんに来てもらったことは、楽しい思い出でした。
さて、少し脱線しましたが、話を戻しましょう。この学会、主な目的は専門家たちによる議論、専門家になろうとしている先生たちの勉強の場ですが、近年急速にオンライン化が進んでいます。コロナ前には、学会参加=出張 でしたが、最近は学会参加=在宅勤務くらいの違いです。オンラインで発表中には顔が見えますが、いわゆるオフの話がしづらい状況です。もちろん学会サービスの中で雑談部屋のようなスペースが確保されていることもありますが、私自身あまり使ったことがありません。今をときめく5Gに対応できていない私は、是非とも詳しい方にオンラインを使った学会での交流の仕方を教えて欲しいと思う次第です。
そういうわけで、専門家同士の交流が以前よりも減った気がします。付き合いの飲み会が減ったり、顔を合わせて近況報告しあったり、ウェットな人間関係がモチベーションを上げることもあったのになあと少し寂しく思う反面、新しい時代の到来を感じます。
何かが減れば、何かが増えるのでしょう。古くて良いものもあれば、新しくて良いものもある。確かに、海外の学会には参加しやすくなりました。時差の問題があるので夜中の開催は当たり前ですが、その分 出張による日常業務に穴を開けることは減りました。
終着のない話ですが、変化の流れに身をまかせ、徒然なるままにということで。
ではまた!
(加藤基)