薬の名前
秋の風が徐々に広がり、今年の暑い夏が過ぎてゆきます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて突然ですが、みなさん、薬の名前、いくつ言えますか?
バファリン、アレグラ、コーラック、アットノン、ナイシトール???
並べていると何かの呪文のようになってきますね。
なんと保険診療に使われる薬は約15,000品目あるようです。そんなん覚えるの無理!と思っていた医学生の頃を思い出します。ただ同じ効能で名前が違うもの(ジェネリック薬品など)や同じ薬でも容量が異なるものは別々でカウントされていましたので、種類で言うと3,000品目程度になるようです。これでも多いですね!
さて、この薬の名前。商品名、一般名二つの名前があることはご存知でしょうか。
結構似ている名前もたくさんあります。
鎮痛・解熱剤などでよく使われる、ロキソニン。一般名はロキソプロフェン。
てんかんに効く、ガバペン。一般名はガバペンチン。
麻薬です、ケタラール。一般名はケタミン。
とても強い痛み止め、トラマール。一般名はトラマドール。
一方で、なんでそうなった?と言うくらい全然違うものもあります。
湿疹などに塗ることがある、リンデロン。一般名はベタメタゾン。
吐き気どめなどに使う、ナウゼリン。一般名はドンペリドン。
強い痛み止め、リリカ。一般名はプレガバリン。
進化するポケモンのような目で見ると、意外と覚えられて楽しいのかもしれません。
みなさまお察しのように製薬会社はいくつもありますので、効き目物質として同じものが含まれていても、商品としては異なる名前で出されています。「緑茶」と一口に言っても、「綾鷹」「伊右衛門」「生茶」「おーい、お茶」など様々なものが売られているのと同じ感覚でしょうか。
多分、それぞれ名前に歴史があって、調べだすと面白いのでしょうが、あまりにトリビアになりそうなので、今日はこの辺で失礼します。
ではまた!
(加藤基)
参考資料
厚生労働省HP 薬価基準収載品目リストおよび後発医薬品に関する情報について