当院、木曜日のリンパ浮腫外来を担当している吉松英彦医師が、アメリカのマイクロサージェリー発祥の地である、The BUNCKE CLINIC(「バンキー・クリニック」カリフォルニア州・サンフランシスコ)で客員教授として講演を行いました。コロナウィルスの影響によりオンライン講演となりましたが、沢山の反響を頂きました。
Buncke Clinic, Online Lectureのページ (アルファベット順につき、吉松先生は最後尾に表示されています)
講演内容は、当院のリンパ管静脈吻合術(LVA)の術前検査でも採用している超音波検査を、SCIP皮弁という難易度の高い皮弁に使用することで、手術が安全・正確に行えるという内容です。
(動画は下の画面をクリックして下さい)
(12月30日の時点でに人気記事第2位となっています→Bauback Safa - YouTube)
リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術(LVA)では静脈やリンパ管を、術前にしっかり検査してから実施することが重要です。リンパ管静脈吻合術(LVA)については「手術」のページをご覧下さい。
BUNCKE CLINICはアメリカのマイクロサージェリーの始祖であるDr. Harry J. Bunckeにより、1970年に創立されました。残念ながらDr. Bunckeは2008年に86歳で亡くなりましたが、彼がサルの足の指を手へ移植すること(足指移植)に成功したことが大きなブレイクスルーとなり、アメリカのマイクロサージェリーが発展することとなりました。また、Dr. Bunckeは当院顧問の波利井清紀と同時期にマイクロサージャリーを始めた外科医です。現在、BUNCKE CLINICは、アメリカ随一のマイクロサージェリーのハイボリュームセンターとして、リンパ管静脈吻合術(LVA)を含む多種多様のマイクロサージャリーをおこなっており、これまでに27名の教授を輩出しています。BUNCKE CLINICで講演することは、マイクロサージャンにとって大変名誉なことであり、日本人として講演したのは吉松医師が初めてです。
往年のDr. Harry J. Buncke (This Week in California Historyより転載)
Dr. Harry J. Buncke Wikipediaのページ
The BUNCKE CLINIC の病院ホームページ↓