みなさん、こんにちは。
春うらら、陽気とともにウイルスも一気に吹き飛ばして欲しい、そう願う毎日です。
さて、ウイルスと細菌、よく耳にする言葉ですが、違い わかりますか?
(厳密には諸説ありますが)ざっくり言ってしまうと、ウイルスは生物ではなく、細菌は生物である、という点が最も違います。
じゃあ生物ってなに?ということになるかと思いますが、わかりやすい定義としては
「自ら増えることができる、栄養を作ることができる」というものです。
例えば、私たち人間は生物です。子供を作って増えることができますし、食事をとって体の中で栄養にすることができます。
同じように、ゾウリムシ。単細胞生物として有名ですが、彼らも分裂によって自ら増えることができて、光合成によって栄養を作ることができます。
そして「細胞」はその生物の一番シンプルな形で、生物全てが持っている構造です。
「僕らはみんな生きている」で始まる有名な童謡、「手のひらを太陽に」で出てくる生物は概ね虫ばかりですが、ゾウリムシだって、ミジンコだって、アメーバだって、みんな生きているんだ、と加えて欲しいところです。
話は戻りますが翻って、ウイルスは 自ら増えることができない、栄養を自ら作ることができない、のです。じゃあどうやってウイルスは増え続けるのか、と言いますと、細胞の力を借りて自らを増やす、ことで増殖するんです。このとき増えるためのエネルギーも細胞から、くすねます。
イメージですが、手作りのおにぎりが自慢の「細胞」マートというコンビニがあったとします。モットーは「誠心誠意」。みんな頑張って働いて今月もチェーン店が増えたぞーと思っていたら、しれっと従業員に混ざって入店し【ウイルス】君が【他力本願】というスローガンを社訓に加えていて、気付いたら新しく入った従業員までが【他力本願、他力・・、本願・・・!】と唱え出す。商品のおにぎりも食べちゃって、ついには店を出て、街に広がる。。。ウイルスはそんな太えやつなんです。
細胞をお店、ウイルスを人として例えましたが、実際の大きさもまさにそんなところで、だいたい細胞の1/100~1000の大きさです。(ちなみに細菌はもう少し大きくて、細胞の1/10くらい)
新型コロナウイルスを含む、多くのウイルスはとってもシンプルな形をしていて、膜と遺伝子しかありません。ですので小さくてもいいんですね。この膜ですが、入店時の変装のような作用をして細胞に入り込むときの役割を果たします。
70%エタノール(一般的な手指消毒薬)でこの膜はキズをつけることができると知られていますので、ご安心を。しっかりと手指消毒することで、変装を破り、入店拒否することができると考えられています。
細菌については、、これまた面白い19世紀の大発見と現代の私たちの食文化に関わりますので、次回以降にお伝えしたいと思います。
ではまた!
参考
サラヤ 感染と予防
https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/2019-nCoV.html
手のひらを太陽に 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00126c/l013251.html
今さら聞けない 「ウイルスと細菌と真菌の違い」
https://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketsuekigakuwomanabou-252.pdf