アヴェニューセルクリニックでは最先端の再生医療、足のむくみの日帰り治療を受けることができます

医師ブログ

TOP  >  医師ブログ  >   リンパ浮腫   >  【Drもとい連載コラム】1.リンパと循環

リンパ浮腫

2019/06/27
【Drもとい連載コラム】1.リンパと循環

アヴェニューセルクリニックでのリンパ浮腫診療を開始しました。

本年4月から当院でリンパ浮腫などの治療に携わることになりました、加藤基(もとい)と申します。徒然にリンパ浮腫にまつわる情報をお届けしようと思います。

 

1.リンパと循環 

 

「むくむ」とパソコンで入力すると「浮腫む」と自動変換されるほど、浮腫は一般的な言葉ではあります。また、リンパは第三の循環系と言われ、循環している液であって、それが滞って云々と話は続くわけですが。。さてさて今回は、少し目を広げて血液循環、体内の循環系に関して話を始めたいと思います。

 

体内にはみなさまご存知の通り血液が循環しており、その真ん中に心臓があって、ポンプとして血液を送り出す働きをしています。しかし以前(といってもかなり昔ですが)は、血液が体内を循環している、ということ自体が大発見だったのです。1600年代前半に血液の系統は一つであると仮説したウィリアム・ハーベーが腕を固く縛る実験で実証した、とされています。

 

しかし、晩学の祖と名高いアリストテレス(BC384-322年ごろ)の説に反する(肝臓と心臓で血液は作られると信じられていた!)ということで、ハーヴェーが血液循環説を発表した1628年には大反対があった、と言われています。日本では江戸幕府が開かれたのが1603年、長崎の出島が完成したのが1636年と言われていますので、まさに鎖国に向かっていった時代ですね。ちなみにこの内容は文庫本で今でも日本語で読むことが可能です。

 

さてさて、では本題のリンパは、と言いますと、実は乳糜管や胸管が発見されていたものの、それらの連結については詳細がわかっていなかったことと、白色の乳糜は肝臓に流れ込むものだと信じられていました。1650年代になってリンパ管の構造の詳細について発見されてきたとのことです。

 

まあ、世界初の全身麻酔が1804年、華岡青洲と言われていますから、遡ること150年。当時の解剖は全てご遺体で行われていたので、生きた状態で体内を確認することは不可能だったのでしょう。

 

体内を循環するリンパ系についての歴史に触れたところで、今回の話は終了としたいと思います。次回はリンパとむくみについて最新の知見を含めてお伝えしたいと思います。乞うご期待!

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6f/William_Harvey.jpg/180px-William_Harvey.jpg

ウィリアム・ハーベー

血液循環説を提唱した。1628年

(写真はwikipediaより引用)

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e5/Olaus_Rudbeck_Sr_%28portrait_by_Martin_Mijtens_Sr%2C_1696%29.jpg/200px-Olaus_Rudbeck_Sr_%28portrait_by_Martin_Mijtens_Sr%2C_1696%29.jpg

オラウス・ルドベック

リンパ管の構造および循環について最初に報告したとされる。1651年

(最初に発見した人物に関しては、同年トーマス・バートリンとする説もある。)

(写真はwikipediaより引用)

 
PAGETOP