アヴェニューセルクリニックでは最先端の再生医療、足のむくみの日帰り治療を受けることができます

再生医療点滴治療
細胞加工施設届出済 第二種再生医療等提供計画提出済

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アヴェニューセルクリニックは第二種再生医療等提供計画番号を取得しています。

当院は再生医療等安全性確保法のもと、ご自身の幹細胞を用いて細胞治療を行うクリニックです。

我々が考える幹細胞を用いた究極の治療法、それが静脈投与です。

 幹細胞は組織の損傷部位に自然と遊走し、その組織を修復する性質を持っています。皮膚や関節は直接注射をし、損傷部位に細胞を到達させることが治癒への近道です。しかし、体内には直接注射することができない部位も多く存在します。むしろ、そのような部位の方が多いでしょう。そこで、幹細胞を血流に乗せ障害部位まで到達させることができたら・・・・これは多岐にわたる部位を修復させることができます。この究極の治療法を目標とするのがアヴェニューセルクリニックの幹細胞点滴療法です。

静脈点滴の利点と問題点

利点

 血管は身体の中でほぼ全ての部位に循環しています。幹細胞がその部位を通過する際に損傷部位があれば、そこに取り込まれて(ホーミング)組織修復を促進します。組織の修復の仕方はa:分化(その部位の細胞になる)b:パラクライン効果(幹細胞が様々な成長因子を放出し、近隣の損傷部位の修復を助ける)が考えられていますが未だ完全には解明できていません。また肺などに吸着した幹細胞が成長因子を放出し離れた損傷部位に働きかけるc:エンドクライン効果も考えられています。
 いずれにしても、点滴治療することにより直接投与では到達できない部位に作用させることが期待できます。
 実際、医学論文では脳梗塞、肺疾患、多発性硬化症などの自己免疫性疾患、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患などに効果があったという報告があります。これは少なくとも静脈投与により、脳や肺、肝臓、血管など様々な部位に幹細胞が働きかけていることを示しています。我々の臨床結果でも以下のような報告を患者様から得ています。

  • よく眠れるようになった。
  • イライラしにくくなった。
  • 作業に集中できる時間が長くなった。
  • 疲れにくくなった。
  • 目がよく見えるようになった。
  • 息が続くようになった。
  • 肌の張りが良くなった。トーンが明るくなった。
  • 性機能が増した。
  • 歯周病がよくなった。

問題点

 残念ながら現時点で全ての臓器に効果があるとは言えません。また、関節などの血流が乏しい部位では効果が得られにくいということが考えられます。この場合は直接投与する方が有効と言えます。癌化については様々な研究結果によりリスクはないと考えられています。しかし、幹細胞の点滴治療は熟練した技術と経験や知識が必要とされることからほとんどの施設では実施できず、患者様が受けることができにくいのが実情です。アヴェニューセルクリニックは厚生労働省へ自己脂肪由来間葉系幹細胞の点滴投与の第二種再生医療等提供計画を提出済みのクリニックです。
 また、治療には幹細胞の培養が必須になります。アヴェニューセルクリニックでは自己施設をクリニック内に設置しています。それにより最初から最後まで徹底的な観察管理の下、培養を行う事ができますがそれでも培養には感染や異物混入のリスクが伴います。もちろん、それを見逃したり、看過することはありませんが場合によっては組織採取などをやり直すことがあり得ます。

アヴェニューセルクリニックが特化して行う治療

脳梗塞後遺症

 脳梗塞は、高齢化社会の進展に伴い近年益々増加傾向にある疾患です。発症すると様々な機能障害を起こすことでも知られています。現在は、急性期治療の発達に伴い死亡率は低下し、機能予後も改善してきています。しかし、医療行為が最適な時期に最適な方法で受けられるのは一部であり、また慢性期に有効な治療がほとんどないことからも介護保険の要介護認定患者の原因疾患では未だに脳卒中が1位を占めているのが現状です。

 脳梗塞の代表的な後遺症には運動障害と認知機能低下があります。運動障害に関しては、日常生活に与える影響は梗塞巣の大小よりも、むしろ梗塞部位とそれに関連する神経症状の部位によって決定されます。生命を脅かすような重症脳梗塞は言うまでもありませんが、必ずしも重度と評価されない患者様も多く治療を望んでおられます。むしろ、軽症患者様こそ症状緩和による社会貢献は大きいと考える事もできます。アヴェニューセルクリニックでは軽症の患者様であっても患者様のご希望に即して治療を提案、提供させていただきます。

認知症

 また、脳卒中後認知症は脳梗塞を含めた脳卒中の後遺症として重要なものです。脳卒中後認知症の頻度は、脳卒中後数カ月から1年の間で10%、脳卒中再発後に30%以上であるとされています。認知症も運動障害と同様に梗塞巣の大小にかかわらず発症することが知られており、小さな脳梗塞でも発症することがあります。また、脳卒中のエピソードが明確でない脳血管性認知症においても認知機能が改善する可能性が期待されます。物忘れがひどくなってきた、なんとなくイライラする・怒りっぽくなるなどは認知症の初期症状と言われています。

 近年、脳卒中後遺症に対する自己間葉系幹細胞の静脈投与が安全かつ大きく奏功するという国内外の報告が相次いでいます。アヴェニューセルクリニックは多分化能を備えた自己間葉系幹細胞を、経静脈的に全身投与することで脳梗塞後遺症を対象とした治療を行います。今までは到達方法や治療方法がなかった「脳」という部位にご自身の細胞を用いて到達し治療を行います。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは体の筋肉が次第に衰弱して体が動かなくなる病気です。初期の症状として手足が痺れてしまったり、滑舌が悪くなったり、今まで簡単にできていた動作が難しくなってきます。症状が進行すると顔面や手足、舌を動かす機能や食事を飲み込んだりする(嚥下)機能にも支障が発生します。

 しかしながらこの症状は体の筋肉自体に問題があるのではなく、脳からの指令によって筋肉を動かす神経系統(運動ニューロン)になんらかの障害が発生していると考えられています。脳から体の運動器官に対する命令がうまく伝達できなくなることによって、自分が思うように体を動かすことができなくなります。そうすると体を支えている筋肉が弱ってしまい筋力が低下してしまうという悪循環が発生します。

 非常に珍しい病気ではありますが、日本では1年間に10万人に1.1〜2.5人程度が発症しており、好発年齢はシニア世代といわれる60~70歳代です。男女比で表すと1.3〜1.4対1.0の割合で男性のほうが女性に比較して発症率が高くなる傾向があります。

 ALSの発生の原因はまだ正確には解明されてはいませんが、老化による神経細胞の変性と細胞の減少が関連しているといわれています。そのほかにも神経伝達物質である興奮性アミノ酸の代謝に異常があるという学説や、活性酸素などのフリーラジカルが関係しているという学説もありますが、それに対する結論は出ていません。

 このようにALSに対する有効な治療法はまだ確立されていないのが現状ではありますが、現在も多くの医療従事者が日々研究を続けています。そのような状況のなかで、最近の研究では筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療に対して幹細胞を用いた治療が有用であることがわかってきました。病気の症状を回復させることや、進行を遅らせることが学会で報告されています。2018年の3月よりアヴェニューセルクリニックでは筋萎縮性側索硬化症(ALS)に悩んでいる患者様に幹細胞治療を提供することが可能になりました。

難治性アトピー性皮膚炎

 小児期に多いというイメージがあるアトピー性皮膚炎ですが、実際には成人になってからも症状が治らない症例や、成人した後にアトピー性皮膚炎を発症する症例もあります。
 主な症状として「湿疹と痒み」が身体の一部分や、広範囲にわたって継続的に発生します。症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返すことも特徴で、気候の変動や花粉などの季節的な外的因子が影響を与える場合もあります。痒みが我慢できずに皮膚を掻きむしることで、さらに皮膚の状況が悪化し皮膚のバリア機能が破壊されてしまいます。バリア機能を失うと皮膚内部の水分が保持できなくなってしまうために、皮膚が乾燥して外部からの刺激物が皮膚に入りやすくなります。この悪循環が繰り返し発生することによって症状が長期化してしまうことでなかなか治らなくなってしまいます。

 アトピー性皮膚炎の治療ではステロイド外用療法を主として、皮膚を乾燥から防ぐための保湿外用剤の使用方法を指導します。皮膚の痒みに対しては抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を併用する場合もあります。症状が悪化する原因であったりアレルギーを起こす物質を可能な限り除去することが治療には求められます。
 現代ではひとつの皮膚の病気というだけではなく、その症状を抱えながら生活していくことの難しさが指摘されています。例えば、難治性アトピー性皮膚炎では小児期から続く厳密な食事制限によって成長障害が現れる場合もあります。また、原因であるアレルギー物質を生活環境から排除することが親や家族側に求められるために経済的にも精神的にも大きな負担が生じます。成人後であってもアトピー性皮膚炎が治らないことで就労や結婚にまつわる悩みを聞くことがあります。このように治療を取り巻くいろいろな環境や悩みが、ある種のストレスへと変化して家庭内や社会生活での深刻なトラブルに繋がる場合もあるのです。

 そのような状況の中で難治性アトピー性皮膚炎に対して自分の体の中に存在する間葉系幹細胞を体外で培養し細胞の数を増やしたのちに点滴によって体内に戻すという治療が功を奏するという報告がなされてきています。間葉系幹細胞は、脂肪や骨髄内に存在し多様な細胞に分化できる能力を持つことがわかっています。点滴静脈注射された間葉系幹細胞は難治性アトピー性皮膚炎に大きく関与するインターロイキン3とインターロイキン14というサイトカインの出現を抑えると考えられています。インターロイキン3とインターロイキン14は皮膚の炎症と痒みを誘発するタンパク質です。本治療は、他の治療では効果を出すことが難しいとお考えの患者様を対象に治療を行います。2018年の10月よりアヴェニューセルクリニックでは難治性アトピー性皮膚炎に悩んでる患者様に幹細胞治療を提供することが可能になりました。

ざ瘡瘢痕(ニキビ痕)

 フラクショナルレーザーやフラクショナルラジオ波機器、その他の皮膚に侵襲のある機器は、わざと皮膚に損傷を与え、その後の傷が治癒すること(リモデリング)を利用し皮膚の瘢痕や加齢性変化を改善させる機器です。たいていの場合、社会生活に支障がある時期(ダウンタイム)が存在しますが、治療としては一定以上の論文報告があり認知されており現在ざ瘡瘢痕に対する第一選択の治療法となっています。しかし、照射方法や肌質により色素沈着や色素脱失、瘢痕形成などの副作用の可能性があります。
 当院の治療でも用いている間葉系幹細胞には、創傷治癒を促進するという性質があることが分かってきています。間葉系幹細胞を注射することによりざ瘡瘢痕が軽快することもいくつかの研究で示されており、また間葉系幹細胞を静脈投与することにより組織の損傷部位の創傷治癒が促進されるという報告もあります。
 この性質を利用し、本治療では間葉系幹細胞を静脈投与することと、フラクショナルレーザーやフラクショナルラジオ波機器、その他の皮膚に侵襲のある機器を併用することによって、懸念される副作用を軽減し、さらに創傷治癒を促進させることによりニキビ痕や毛穴を改善します。

動脈硬化症

 我が国においては、高齢化の急速な進行や生活習慣の欧米化の結果、動脈硬化症の患者が増加しています。加齢、脂質異常症、糖尿病等に伴い身体の広い領域で動脈硬化が生じます。
 中でも足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなったり、詰まったりし血流が悪くなる閉塞性動脈硬化症(ASO)は、今後も増加すると予測されています。閉塞性動脈硬化症の多くは高血圧(82%)、脂質異常症(72%)、糖尿病(44%)を高率に合併しています。
 閉塞性動脈硬化症それ自体の予後は比較的良いと考えられてきましたが、このような合併症のため、2〜3年後以降の長期的な患者の生存率は低いことが判明しています。

 本治療で用いる間葉系幹細胞は、自分を複製する能力と多様な細胞に分化できる能力を持つことから、血液改善や血管の再生に働きます。また、脂肪由来幹細胞には炎症を抑える効果のある物質を分泌する性質があり、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。
 点滴により投与された幹細胞は、傷ついた組織の修復に加わり、組織修復を促すことが期待でき、幹細胞により分泌されるサイトカインなどにより、炎症を抑える効果が出現すると考えられています。それと同時に血管再生を促進する物質を産生し、血流不足に陥った組織での血管再生を促す物質を産生し血流回復も期待できます。

身体的フレイル

 フレイル(Frailty)とは、英語で虚弱や老衰、脆弱などを意味し、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことであり、健康な状態と要介護の中間とされています。正しい治療や予防を行うことで要介護状態にならずに済む可能性があります。

 本治療は、脂肪由来間葉系幹細胞を静脈内に点滴することによって、身体的フレイル進行抑制および身体的フレイル予防を目的とした治療法です。
身体的フレイルの5徴候は以下の通りです。
  1. 体重減少(6か月で2Kg以上の意図しない体重減少)
  2. 筋力低下(握力:男性<28Kg、女性<18Kg)
  3. 疲労感(ここ2週間わけもなく疲れたような感じがする)
  4. 歩行速度(通常歩行速度<1.0m/秒)
  5. 身体活動の低下(軽い運動・定期的な運動スポーツを週1回もしていない)
この5徴候のうち3項目以上を満たす場合を身体的フレイル、1項目以上を満たす場合を身体的フレイルの前段階のプレフレイルと言います。
 本治療では、ご自身の中にある間葉系幹細胞を培養して治療を行います。間葉系幹細胞は、骨髄や脂肪内に存在し多様な細胞に分化できる能力を持つことがわかっています。また、サイトカイン(タンパク質などの液性因子)を放出しそれが体内の細胞に働きかけて体の慢性炎症を抑制するタンパク質を増やし、体の慢性的炎症を促すタンパク質などを減らす方向に導いたり、様々な細胞の活動性を上げたりすることが示唆されています。
 点滴によって体内に入った幹細胞から分泌されるサイトカインなどにより、慢性的な炎症を抑える効果が期待できます。